Subscribe via RSS Feed

“中国の頭脳”を求める時代へ ~日本企業の留学生活用~(その1)

最近、本当に「グローバル人材」という言葉をよく目にしますが、
これは日本人に限った話ではなく、留学生を始め外国人も含めた話です。

今回から3回に渡って、日本企業の留学生活用について書いてみたいと思います。
(この原稿は社団法人日本在外企業協会の「月刊グローバル経営」
2010年7・8月合併号に掲載された原稿に加筆したものです)

<中国ビジネスにも押し寄せるグローバル化の波>

最近、外国人を経営者や重要なポジションに登用する企業が目立ってきた。

日本板硝子は米デュポン元副社長のクレイグ・ネイラー氏が社長に就任する人事を発表した。

今年6月末の株主総会後の取締役会で正式決定し、同日付で就任した。

同社は2006年に英国の板ガラス大手ピルキントンを買収し、29カ国で事業展開しており、

グローバル化した企業経営に対応できる人材を社外から求めたのだ。

グローバルな人事管理では、これまで経験の蓄積がある欧米のグローバル企業から

人材を引き抜いたり、社内の外国人を登用することでグローバル人事を進めようとする

日本企業も出始めてきた。例えば、大手メーカーの中には、日本本社以外の

全地域の人事制度などを全てグローバルに統一し、次のステップとして日本本社の制度とも

徐々にすり合わせていくという試みを始めている企業もある。その際には、やはり外国人を活用している。

こうしたグローバル化に伴う世界規模での企業改革は中国でビジネスをする際にも

他人事ではなくなってくる。大手日系メーカーB社では、現地法人の幹部層を中心とする中国人社員に

英語研修を実施している。その背景には、全社的にグローバル化を推進する中、

英語が話せないとグローバルで行う会議に参加できないということがある。

中国での現地人材育成もグローバル化の枠組みの中で考えていかなければ

ならない時代に入ってきたのである。

<中国人留学生が大きな比重を占める>

中長期的な中国人人材活用という視点では、留学生を活用するというやり方もある。

留学生の中で、中国人留学生がどの程度の割合を占めているのか見てみたい。

2009年の留学生数は過去最高の13万2,720名(前年比7.2%増)となり、

うち出身国・地域別では、中国からの留学生は59.6%を占め最大だ。

中国からの留学生数は、10年前と比較して約2.4倍に増加している。

その後、第2位の韓国(14.8%)、第3位の台湾(4.0%)、第4位のベトナム(2.4%)、

第5位のマレーシア(1.8%)と続く。

Category: 執筆

  • Click to send this page to Twitter!
  • About the Author: