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「アジアと日本」から「アジアの中の日本へ」(1)

皆さんがタイやシンガポールに旅行や出張に行く際に、「どこに行くの?」と聞かれるとどう答えるだろうか?いくつかの国を訪問する場合は、「ちょっとアジアに」「アジアの方に」というのが多くの人の答えではないだろうか。日本でも新聞を見ていて、「アジアの成長を取り入れる」など“アジア”という言葉を目にしない日はないくらいになってきた。

しかし、改めて考えると地理的には日本もアジアの中にあるはずだ。それなのに、自分も含めて多くの日本人がアジアと日本を無意識に分けて考えている。日本は確かに先進国であるが、欧米諸国ではない。先進国であり、アジアの一員でもあるはずだ。

私が初めて自分をアジア人と感じたのは、大学4年のボストン留学時だ。大学には、「留学生オフィス(ISSO)」という新入留学生のオリエンテーションやイベントを企画実行し、留学生の大学生活をサポートするオフィスがあった。そこで、私はボランティアの実行委員になった。そのグループは、非常に国際色豊かで、米国・欧州・中南米・中東・アジアなど約30カ国のメンバーがいた。メンバー全体に仲が良かったが、特に香港、タイ、マレーシアなどアジアの仲間と一番多くの時間を過ごした。それまでの自分の中のアメリカのイメージはいわゆる白人中心だったが、ボランティアに参加したことでアメリカの多様性を初めて実感し、また自分の中に存在した「アジア人」というアイデンティティを明確に認識するきっかけとなった。

(つづく)





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Category: 執筆

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