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「アジアと日本」から「アジアの中の日本」へ(2)

ちなみに、その時の応募書類の質問が面白かった。その中の1つが「自分を動物やモノ等何かに喩えるとしたら何ですか?またその理由は?」というものだった。色々考えを巡らせたが、私は“Rice(コメ)”と書いた。その後の面接で、その記述を見て最初面接官は大笑いした。しかし、どうして“Rice(コメ)”なんだと聞かれて、「私のアイデンティティは日本人であり、アジア人であり、その食生活と米は切っても切り離せないくらい密接なものだから」と答えると、なるほどと興味深そうな表情をした。しばらく経つと合格通知が届いていた。その他アジア諸国の人たちや南ヨーロッパ、南米などでも地域によっては米を食べる習慣はあるが、後から聞いてみるとどうやら私だけが「コメ」と書いていて珍しかったようだ。

その後、アジアに関わる勉強がしたくて、どの地域が適当か実際に見てみるため、ルームメイトがいたタイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ネパール、ラオスなど多くのアジアの国々をバックパックで旅行した。しかし、なかなかこの国というのが決まらず、再度アメリカの大学院留学が決まってから、まだ一度も行ったことがなかった中国の北京を訪れることにした。何車線もある広い道路に大量の自転車で行きかう中国人、あちらこちらで建設中のビルや道路を見てとてつもなく大きなエネルギーを感じ、瞬間的にこの国が面白そうだという強い衝動を感じた。それから15年、中国を中心にアジアに関わる仕事をし、中国はその頃からは想像もできない位経済的に発展してきた。

(つづく)





「アジアと日本」から「アジアの中の日本へ」(1)はこちら

「アジアと日本」から「アジアの中の日本へ」(3)はこちら

Category: 執筆

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