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次世代リーダーインタビュー(第1回・前編)「中東への代表団参加で感じた「今を生きる」ことの大切さ」(徳本進之介さん)

次世代リーダーインタビュー(第1回・前編)
「中東への代表団参加で感じた「今を生きる」ことの大切さ」

今回から次世代リーダーインタビューというテーマで、10代~30代の次世代の方々のお話を紹介していきます。このインタビューシリーズを始めようと思ったきっかけは、次世代の生の声を聞き、彼らの「バリュー(価値観)」を知りたいと思ったからです。例えば、「どんなことを大切にして生きているか」「グローバル社会に対して何を考えているか」などです。
今、ビジネスの現場でも教育の現場でもグローバル人材が必要という声をよく聞きますが、そのために重要な要素の1つが、自分の軸とも言える「バリュー(価値観)」を確立し、自分の意見を国内外に向けて発信することです。しかし、そのための人材育成や教育はほとんどなされていないのが現状です。
2014年から次世代グローバルリーダー育成の取り組みを始め、講演・セミナー・大学の講義などの場で複数の高校生、大学生、若手社会人の話を聞くことはありましたが、個人的に深くその人の思いを聞くような場は多くありませんでした。
そこで、この連載では、私がリーダーシップを感じた方々をご紹介しようと考えたのです。それは、規模にかかわらず変革を志していたり、自分の才能や資質に素直に生きていたり、自分と深く向き合っていたり、答えがない中でチャレンジをしている方達です。

記念すべき第1回目は、一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)代表理事をされている徳本進之介(とくもとしんのすけ)さんにお話を伺いました。 九門)徳本さんがされている活動を教えてください。
徳本)これからの日本を担うリーダーを全国から発掘し、育成するというミッションの下、JASCAという団体を設立し、スクール事業の全国展開や代表団の海外派遣などを行っています。

九門)今後は世界にも展開される予定ですか?
徳本)そうですね、これから世界を動かしていくような次世代リーダーの世界的なネットワーク構築をしていきたいと考えています。2015年3月には韓国に代表団を派遣し、有識者や学生と議論する予定です。国交正常化50周年ということで、日韓関係の関係改善にも役立てたいと考えています。

九門)この活動を始めたきっかけは何ですか?
徳本)私はこの活動を通じて、自分が何のために生まれて何を成し遂げたいのか考えられる人材を増やしていきたいと考えていますが、自分が本当にやりたいことを考えたきっかけは、高校2年生の時でした。当時何も夢や志がなかった私に、習っていた剣道の恩師から言われたことが大きく影響しています。
その言葉は、「刀を抜かずに治めていくこと」でした。当時、私自身の家族関係があまりよくなかったのですが、父と母が仲違いをしていたら、家庭が不和になります。世界を見てもアメリカと中国など大国同士の関係が上手くいっていないと世界が不和になります。その先生は、家庭をまとめるのも世界をまとめるのも本質的には同じで、今の日本や世界にはこういう問題があると言われました。さらに、「そうした問題を刀を抜かずに治めていくことが大事なのではないか。君はこういう世界観を持ってそれを政治に活かしていきなさい」と思いを託していただき、それが今の活動を行う一番の原動力になっています。

九門)私も家族というのは非常に重要なコミュニティだと考えています。地球全体が家族だと考えた時に、どういう風に全体の調和をもたらしていくかを考えるのがこれからのリーダーにとって重要なあり方だと考えています。

九門)海外とのつながりについても伺いたいのですが、中東にも行かれていますよね?
徳本)はい、日本政府の代表団の若手代表として、パレスチナ・イスラエルなどを訪問させて頂きました。そのときに痛切に感じたのは、国や住んでいる環境によって人が「生きることの意味は違う」ということです。イスラエルでは、私と同年代の20代前半くらいの若者が軍隊に入っていたり、女性でもライフルを手にしていたりする光景を目の当たりにしました。また、パレスチナでは、イスラエルと比べ発展が遅れている状態を体感しました。

どちらでも感じたのは、この地域では「人々にとって大事なのは、今を生きること。だからこそ後世に何を残すかが大事」ではないかということでした。なぜなら人々はいつ死ぬかわからない状況で暮らしているからです。日本は安全で平和な国でそれは素晴らしいことですが、日本にいると逆に「今を生きる喜びや後世に何を残すか」ということを考えることが少ないとも感じます。

九門)なるほど、日常の中でも死を意識せざるを得ないからこそ、今を生ききるという意識になるということですね。私も平和な日本に生きているということは非常にありがたいことだと感じつつ、徳本さんが経験された環境で生きている人たちから学ぶべきことも多いと思います。

次回(後編)は、英語がそれほど得意でなかった徳本さんが海外でいかに発言したか、グローバル人材に必要なことは、などを伺っていきます。

対談者: 徳本進之介(とくもとしんのすけ)
一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)代表理事
早稲田大学政治経済学部在学中

Japan Youth Summit、Next Leaders Meeting2013の代表を経て、一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)を設立。安倍首相はじめとした政府要人、各国大使、財界人と議論するなかで、次世代リーダーの育成発掘の全国組織の重要性を感じ、政策提言をすると同時に草の根活動としてのJASCAを設立。現在、リーダー経験者が次世代リーダーを育てるNext Leaders School、社会課題に挑む自律した若者を増やす全国キャンペーンなどに取り組む。
平成23年度農林水産大臣杯争奪全国弁論大会 特別賞
平成24年度内閣府ユース特命報告員
平成25年度パレスチナウィーク日本代表団

Category: 社長コラム

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