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次世代リーダーインタビュー(第3回)「インドで働く ~現地採用の日本人は8割が女性~」(前半・八田飛鳥さん)

「インドで働く ~現地採用の日本人は8割が女性~」(前半)


今回はRGF Select India Private Limited (株式会社リクルートホールディングス海外法人)で働いている八田飛鳥さんにインドでの仕事についてお話を伺います。

九門)八田さんはニューデリーで働かれているということですが、今インドではどういうお仕事をされていますか?

八田)リクルートのインド法人であるRGF Select India Private Limitedで、主に2つの軸で仕事をしています。1つは、在インド日系企業向けの人材採用支援です。採用はインド人、日本人ともに行っており、具体的には採用営業、ニーズのヒアリング、面接~入社までをサポートしています。2つめは、日本人のインドでの就職・転職支援を行っています。
まだ他アジアと比較しても、就職希望の方は少ないのですが、アジアへの注目が高まっているので、毎年就職・転職希望者は増加傾向にあります。

九門)私も毎年インドを訪れている中で、この2~3年でインドで働く日本人も増えたと感じていますが、いかがでしょうか?

八田)はい、増えています。若い方もそうですが、定年退職されてインドに戻ってこられる技術系の日本人の方もいます。

九門)やはりそうですか。最近インドで働く日本人は、女性が多いという印象ですが。

八田)その通りですね、日本本社からの駐在員は9割以上が男性で40代以上の方が多いと思いますが、現地採用として働いている人は8割以上が女性だと思います。最近はインドの発展により、現地採用を希望する日本人男性も少しずつ増えていますが、それでも女性が多いです。女性の方が決断すると、思い切りがよく行動が早いということも関係しているのではないでしょうか。また、現地採用の場合、その後の社内におけるキャリアや仕事の幅がある程度決まっていたり、給与の上限がある程度決まっているので男性にとってはハードルが高く感じる部分もあると思います。

九門)そうですね、最近では現地採用として働き始めた人が本社採用となるケースもみられますが、まだまだ少数派です。これからは現地採用でも優秀な人は本社採用に切り替えるなどの制度転換が日系企業にも必要ですね。
そうすると、インドで働き始めた現地採用の方の今後のキャリアの選択肢にはどういうものがあるのでしょうか?

八田)大きく分けると、3つあります。一番多いのは、日本に帰国して就職するケースです。2つめは他のアジア諸国で仕事を探すというものです。最近では、タイ、インドネシア、ミャンマー、ベトナムなどの東南アジアが人気です。アジアの中では日本人に人気が高いシンガポールはビザの取得が年々厳しくなっているので、現地採用での仕事は難しい状況です。3つ目がインドに残って仕事を続ける・起業するというものですが、この選択肢を取る人が一番少ないのが現状です。
大体、インドに来て3年で今後どうするかという決断をする場合が多いですね。

九門)私は中国や東南アジアにも行きますが、前にタイに行ったときも現地で仕事を探したり、起業する日本人が増えているという話を聞きました。ミャンマーでも友人が起業を始めています。アジアで働く人は今後さらに増えるでしょう。
八田さんは、他にはどういったお仕事をされていますか?

八田)「ワークインジャパン」といって、新卒・既卒のインド人が日本で正社員として働くための支援もしています。日本企業からはIT関連を中心にインド人の新卒採用のニーズが高く、有名なIIT(インド工科大学)やデリー大学などにキャンパスリクルーティングに行くこともあります。

九門)インドでは日本語が話せる日本語人材は中国などと比べても少ないと思いますが、企業側からすると日本語能力を求められることが多いのではないですか?

八田)その通りです。少なくとも会話レベルの日本語能力を求める企業は多いですね。新卒では日本語を話せる人材が少なく、すぐに日本語を求められる場合は既卒人材になることもあります。また、IT関連の人材のニーズが高いですが、特に新卒レベルで「ITと日本語」の知識を両方持っているインド人は少ないため、内定が出た後日本に行く前に集中的に日本語のトレーニングを受けたりします。

九門)まだまだ日本とインドの間で交流が少ないため、インド人が日本について持っている情報量がとても少ないと感じます。日本といえば、「スシ」「富士山」「ハイテク」くらいでしょうか。日本人もインドと言えば、「カレー」「ガンジス川」「IT」くらいしか思い浮かばない人も多いので同じかもしれません。
つまり、インド人が働く企業を考えるときに、日本については情報が少ないのもあり欧米を志向することが多いと感じますが、日本で働きたいというインド人は増えていると感じられますか?

八田)たしかに欧米企業に比べて日本企業の認知度はインドではまだ高くないです。ただ、マイナスイメージがあるということではなく、九門さんが言われたように情報が少ないということも理由だと思います。それでも、アジア諸国を比較すると海外で働くことを希望する人はインド人が圧倒的に多いという調査もあり、その候補国の1つとして日本が入っているのではないでしょうか。

九門)なるほど、最近インドの方とお話した際に、最近は英語圏への留学が競争が激しくなっていて、フランス・ドイツ・日本など先進国で非英語圏への関心が高まっていると聞きました。これからは留学先や就職する国も多様化していくのかもしれませんね。

参考リンク)
■RGF
http://www.rgf-hragent.asia/india/

■カモメアジア転職
http://kamome.asia/

<八田飛鳥さんプロフィール>
19歳で渡米。
アメリカのカリフォルニア州立大学で国際関係学を学ぶ。
大学4年時に、現場で何が起きているかを知る為に、
メキシコ交換留学プログラムに応募、半年間メキシコで過ごす。
中国瀋陽にて中国進出のサポート事業を行うコンサルティング会社
にてサマーインターンを経験。
日本帰国後、起業家支援の会社で社会起業家支援プログラム等の
担当を行うなど、特にアーリーベンチャーを中心とした起業支援に携わる。
2012年、7月末に大好きだった会社を退職し、8月にインドに渡る。
インドにて、インド進出企業のビジネスを人材を通じて支援するために、
日系人材紹介会社に入社。
多くの人との出会いを大切に、インドで邁進中。
(後半に続く)

Category: 社長コラム

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